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宮本武蔵と<道>について

ある教育機関に提出した短いレポートを、一部加工した上で再掲します。
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 宮本武蔵に強い関心をもつようになったきっかけは、仕事で購入した自己啓発本に「松下幸之助氏が松下政経塾の講義で宮本武蔵を頻繁に取り上げていた」ということが述べてあったからでした。私は太陽光発電および蓄電システムの営業職の仕事をしています。主にパナソニックの製品を取り扱っていることもあり、同僚や部下と営業の話をする際、松下幸之助氏が武蔵を取り上げていたことを例に出すなど、仕事観に影響を受けました。
 宮本武蔵に、狭い枠組みに留まらず、状況や環境全てを活用して目的を達成する人間、そのようなイメージを抱いており、それが吉川英治氏の小説で形成されたものなのか『五輪書』で直接語られたものなのか、より深く学びたくなり、いろいろ調べた結果としてこの文章を書くことになりました。
 宮本武蔵の人生を四期に分けると、①義父・新免無二に鍛えられた少年期、②武者修行に励んだ青年期、③大名の客分として合戦や町普請に参画した壮年期、④熊本細川藩に招かれ『五輪書』を記した晩年期、とすることが出来るようです。③④期を通じ兵法の道の体験を哲学として自覚・言語化していった集大成として『五輪書』が、更には『独行道』が記されました。今回の文章では、宮本武蔵が記した『五輪書』の概要を自分なりにまとめ、それを自分の生活の中にどう活かせるかについて考えてみます。
 『五輪書』「地」では<道と道具>の密接な関係について述べています。「水」では専門道具の適切な使い方について述べますが、「火」ではさらに状況や環境そのものを道具として用いる方法や考え方について述べています。「風」では形式主義を批判していまして、「空」では形式に捉われず道具・環境を自由に使いこなす境地を最上としています。私は、現代生活においてこの宮本武蔵の<道の思想>に立てば、「道具」と「機械」を長短相補って統一的に活用できると思います。
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実は、この文章には述べられていないことがあります。私が宮本武蔵に強い関心を寄せるようになったきっかけは、確かに一つは「松下幸之助と宮本武蔵」なのですが、もう一つは約一年前に『隻狼SEKIRO』(並行して『ニーア・オートマタ』)というゲーム作品をプレイしたことにあります。その際に感じたことをAmazonに作品レビューとして書きましたので、別の記事でその内容を転載します。

宮本武蔵が求めた<道>(岡山県美作市にて)
宮本武蔵が求めた<道>(岡山県美作市にて)
松下幸之助が求めた<道>(大阪府門真市にて)
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自分自身が求める<道>(島根県大田市にて)
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